医会の紹介

岡山県産婦人科医会 医会の紹介(2024年度)

会長:江尻孝平
岡山県産婦人科医会は、約130名の産婦人科医師で成り立っています。医師は開業医、一般病院勤務の先生を中心に、そして数は多くは有りませんが大学病院の先生で構成されています。産婦人科医療における新しい情報・知識や技術を学ぶために年6回産婦人科専門医会を開き、日本の各地から講師の先生をお招きして研修会を行っております。また併せて毎年事業計画を立て、医会として社会のために役立つことを協議・検討しております。

医会は、6部に区分されていますが、全ての部が協力しながら事業を進めています。

  1. 総務部(庶務部会・広報部会・法制倫理部会・経理部会)
  2. 学術研修部(先天異常部会・研修部会)
  3. 医療部(医療安全部会・勤務医部会・医療推進部会・医療保険部会)
  4. 事業支援部(女性保健部会・がん部会・母子保健部会)
  5. 献金担当連絡室
  6. 警察医部

上記部会で皆様に関連ある2024年度の事業には、次の様な事項が有ります。

  • 先天性風疹症候群発症予防のため、妊娠を考える人々へ風疹抗体検査やワクチン接種の必要性を啓発します
  • プレコンセプションケア(妊娠前のケア)の一つとして妊娠前からの葉酸摂取の普及と行政に葉酸サプリメントの無償配布事業実施の働きかけを行います
  • プレコンセプションケア(妊娠前のケア)の啓発に協力します
    • HPVワクチン接種とキャッチアップ接種の接種率の向上に向けて協力
    • 性感染症・女性の妊孕性について知識の浸透、行政教育関連部署との連携・協力
  • 思春期のセクシャリティ教育の推進を図ります
  • 性暴力・性犯罪被害者支援に協力します
    • 岡山県、岡山県警、ワンストップ支援センターとの連携と協力
    • 被害者支援団体・市民団体(NPOなど)への協力
  • 中高年女性のヘルスケアの向上を図ります
    • プレ更年期からのヘルスリテラシー(健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解して活用する能力)の向上
    • 更年期のこころと身体の健康支援と、ホルモン補充療法の知識の普及・啓発
    • 骨粗鬆症・脂質異常症・骨盤臓器脱の予防啓発
  • 性行為感染症、妊娠・出産への知識向上行い、学校性教育の充実を援助します
  • HPV併用検診の早期導入に向けて行政に働きかける
     細胞診にHPV検査を併用することにより、細胞診単独検診より正診率は9割以上と飛躍的に向上します。HPV予防ワクチン接種が進んでいない本邦では、ことさら早期の導入が待たれます。子宮がん検診でのHPV(ヒトパピローマウイルス)併用検診の早期導入にむけて、行政への働きかけを行います。
  • HPV予防ワクチンの正しい知識の普及と接種率向上を目指します
     2022年4月より、HPV予防ワクチンの積極的接種勧奨が再開されました。しかし正規の定期予防接種年代のワクチン接種が相変らず低率な現状です。性行為前のHPV予防ワクチン接種の重要性を発信し、その正しい知識の啓発を図り、接種率の向上を目指します。また積極的接種勧奨が差し控えられた9学年に対するキャッチアップ接接種率の向上に努力します。
  • 妊産婦、子育て中の母親へのメンタルケアの強化
     産後うつ等の早期発見に向けパンフレットの配布、啓発を継続します。行政、産科、精神科が連携を深め、メンタルヘルスの課題を抱える妊産婦、子育て中の母親を受け入れることのできる精神科、心療内科のリストを作成しました。この利用を促進します。また、産科におけるEPDSなどの3つの質問紙を用いた社会的ハイリスク妊産婦の早期発見、早期支援を推進します。
  • 思春期からの子育て支援、妊孕性に関する知識の啓発を行います。
     妊婦中のDV、望まない妊娠、胎児への愛着不全などに関連する社会的ハイリスク妊産婦を、妊娠中に見つけても、すでに支援が困難となっている例も存在し、予期しない妊娠をした生徒や学生が産婦人科を受診するための支援(経済的なものも含む)について、女性保健部や他団体とも連携して検討します。
  • 妊娠を考える人々への風疹ワクチン接種に関する啓発を行います。
     先天性風疹症候群の予防のため、ワクチン接種、検査の公的補助を要望するとともに、妊娠を考える人々へ風疹抗体検査の必要性や風疹ワクチン接種を啓発します。
  • 変化する不妊症や不育症の治療、がん生殖医療への経済的支援等についての啓発を行います。
     助成金や保険適用に向けて、大きく変化している制度などに関して、自治体とも連携して医療スタッフや一般市民へ情報提供・啓発を行います。
  • プレコンセプションケアの啓発を行います。
     岡山県とも連携し、中学生・高校生へのプレコンセプションケアに関する知識の普及とライフプランを立てるための支援を実施します。
  • 2024年10月14日には、岡山シンフオニーホールでおぎゃー献金合奏団による「第11回おぎゃー献金チャリティーコンサート」を開催予定です。
    昨年は867人の方が来聴。年々増加しています。

これらの事業計画の成果や到達度につきましては次年度に報告の予定です。
今後も岡山県産婦人科医会のホームページへのアクセスをお待ちしています。

                        岡山県産婦人科医会 会長:江尻孝平


岡山県産婦人科医会役員 (2023年4月1日から2025年3月31日まで) 

 ・顧 問    平松 祐司
 ・会長(代議員)江尻 孝平
 ・副会長   金重 恵美子、井上 隆(予備代議員)
 ・理 事   下屋 浩一郎、増山 寿、中塚 幹也、田淵 和久
        澤井 倫子、河原 義文、本郷 淳司、中村 圭一郎
        多田 克彦、赤松 可得、浅桐 和男、井上 誠司、福原 健
        高取 明正、西条 仁子、平野 由紀夫、名越 一介
 ・監 事  福井 秀樹、奥田 博之


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